<病気・介護予防> 効果を高める食事

2015年05月16日

少量でも多様な食品摂取


 「カロリーを抑える」「塩分を制限する」「コレステロールは控えめ」を意識した食生活は、がんや心疾患など生活習慣病を予防するためには有効な対策だが、65歳を過ぎた高齢者が実践するのは「ちょっと待った」。老化に伴い、失われる筋肉量や骨量、栄養素などを補うために、高齢者こそ多様な食品を摂らなければならない。要介護状態や寝たきり、認知症や骨折など老年症候群までも予防できる、食事の摂り方を探る。


65歳を過ぎたら

10種の食品意識
 中年期に高血圧やメタボリックシンドロームといった生活習慣病を予防するために、カロリーやコレステロールを抑えた食事を摂ってきた人は少なくないだろう。しかし、「65歳を過ぎてもなお同じ食生活を送っているのは高齢者にとって問題」と指摘するのは、地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター研究所(東京都板橋区)の成田美紀管理栄養士。
 高齢者がカロリーやコレステロールを極端に控えると、必要な栄養素が摂取できず、要介護状態になるリスクが高くなるという。では、高齢者にとって大切な食事の摂り方とはどのようなものなのだろうか。
 成田さんは「やせ対策、食品多様化、食事を楽しむ、この3つがポイント」といい、肉、魚介類、卵、乳製品、大豆製品、緑黄色野菜、海藻類、果物、いも類、油脂類の10種類の食事が1週間のうちほぼ毎日摂れていることが理想的だという。
 しかし実際には、理想的な食生活を送れている高齢者は全体の1割程度。特に高齢者はコレステロールを意識するあまり、肉や卵、ほかにはいも類を敬遠しがちだという。いずれも高齢者には摂ってほしい食品。成田さんは「少量ずつでも、日ごろ摂れていない食品を取り入れるだけでいい。できることから始めましょう」と呼びかける。
(以下・省略)

株式会社高齢者住宅新聞社
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