老老で抱え込まないで
無理は禁物、外にSOSを

2015年08月19日

 65歳以上で自分も老いを感じながら、高齢の夫や妻、もしくは親を介護する老老介護が増加している。団塊の世代が75歳を迎える10年後には、さらに老老介護を選択する高齢者が増えると予測する専門家もいる。老老介護には「体力的、精神的につらい」といった暗いイメージが付きまとう。一方で、明るく時には楽しみながら老老介護生活を送る人もわずかながらいる。介護する側が心得るべきポイントは何か。今号では老老介護に加えて家族を自宅で介護する「介護者」に焦点を当てる。


認知症カフェに参加

ストレス発散上手に

 5歳年上の認知症の妻を自宅で介護する75歳のAさんは、何をするにも妻と一緒だ。
 月に数回、2人で認知症の人と家族が集う「認知症カフェ」に片道1時間半かけて通っている。ここで友人知人と話をするのが楽しみだという。カフェの参加者からはAさん夫婦がいつも仲睦まじく、前向きに介護生活を送っていると評判だ。
 Aさんが妻を介護し、ともに暮らす上で心掛けていることは、「できることはしてもらう」ことだ。自宅のキッチンでご飯を炊くなど、妻ができる炊事はしてもらう。
 「認知症になると、『やけどをしてしまう』『危ない』という理由でできることを取り上げてしまいがちだが、そうすることで妻ができることを少なくしてしまう。できる限り自分ですることで、まだまだ元気でいてほしい」(Aさん)
 先日は友人らとともに東京・青梅まで川釣りに出掛けた。妻に釣り竿を持たせ、魚が掛かる瞬間を肌で感じてほしいという思いからだった。
 「外出して街中を歩くのは妻の体力的にも楽ではないが、帰ってくると『楽しかった』と笑顔を見せる。もっともっと元気で居させるためにどこでも一緒に出掛けていきたい」と前向きだ。

(以下:省略)

株式会社高齢者住宅新聞社
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