同行の士 生活に彩り
サークル活動が生きがい

2015年09月24日

健康をつくる

シニアアクティビティ


 健康維持や地域・友人との交流のために、多くの高齢者がスポーツやサークル活動に参加している。自分1人でウォーキングなどを行っている人もいれば、地域のクラブ活動に参加する人、団体に所属してスポーツに励む人など様々だ。また近年はインターネットを通じて同じ趣味を持つ仲間を探し、サークル活動に参加する人も増えている。今号では高齢者が自発的に行うスポーツ・サークル活動に焦点を当てて、高齢者に人気のアクティビティを紹介する。


 ソーシャルネットで仲間集め


 暑さが残る9月初旬、神奈川県鎌倉市の駅前に20名ほどのシニアが集った。鎌倉市内のハイキングに、東京都や神奈川県から愛好家たちが参加した。
 この日行われたのはシニアから人気のSNSサイト「趣味人倶楽部」の利用者で作られるサークルのイベントで、寺巡りから100メートル程度の山登りまで1日かけてハイキングを楽しむ。主宰者はこのサークル「首都圏健歩会」の管理者で埼玉県在住のたかやんさん(71歳)。このサークル活動には500名を超える人が参加登録し、月6~7回、同様のハイキングイベントを行っている。
 今回もインターネットを通じて、たかやんさんが呼びかけ、集まったシニアたちはほとんどが常連だった。参加者同士、SNS内でのやり取りはあっても、実際には初めて顔を合わせる人もいるというが、参加者は苗字や名前で呼び合うのではなく、SNS上のニックネーム(ハンドルネーム)で呼び合うため、打ち解けるのも早い。
 一人ひとり、住んでいる場所も年代も違うが、同じ趣味で繋がっている。たかやんさんは「山登りもハイキングも一人ではしたくないが、誰かと一緒ならやってみたいという人ばかり」と言い、共通の趣味を持つ人がインターネットの書き込みをきっかけに顔を合わせ、そこから交流が始まっている。
 サイトを運営するIT企業のDeNA(東京都渋谷区)では、シニア会員の中で近年盛り上がりを見せている趣味活動(アクティビティ)として、「カラオケ」「戦争体験者が語る会」「ハイキング・ウォーキング」を挙げる。会員は、自分と共通の趣味を持ち、年齢が近い人が多く所属するコミュニティを見つけ、イベントに参加している傾向が強くみられるという。
 今回参加した神奈川県在住の69歳の男性はハイキングや登山が趣味で、登山歴も豊富だ。必ず愛用の一眼レフカメラを持参し、絶好ポイントでは逃さずシャッターを切る。「ハイキングや登山でいい写真を撮ることが最大の目的。それが楽しい」と数々のイベントに参加している。


習慣づけて健康増進


 たかやんさんは、エンジニアの仕事を退職した後、新たな趣味や交友関係を広げようと地域の様々な活動に参加した。その中で自治体による健康講座を受けたことが、このサークル活動を開始したきっかけになったという。
 「歩くことで健康になろうと国も取り組みを進めていることを知り、歩きたい人同士が集まって大勢で楽しくウォーキングできる場を作った。今はSNSを通じて、”この指とまれ”方式で、仲間が集まってくる」と言い、イベントは定員を超過するほどの人気だ。たかやんさんは10以上のSNSを使いこなすヘビーユーザー。これらの活動が生きがいに繋がっている。


(以下・省略)

株式会社高齢者住宅新聞社
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