年越しは綺麗なお家で
フローリングは乾拭きが基本

2016年11月15日

 もうすぐ年の瀬。この季節になると気になってくるのが自宅の手入れや掃除だろう。気持ちよい気分で年を越すためにも、しっかりと取り組みたい。今回は各分野のプロに自宅の手入れや掃除の仕方などについて聞いた。


 「住宅は建てた瞬間から劣化が始まる消耗品です」と語るのは一般社団法人日本住宅工事管理協会(大阪市)。現在の建築基準で建てられた住宅は、構造体的には100年住めると言われているものの、15~20年で劣化が顕著になり、80歳を過ぎてから自宅を建て替えることになる場合も。このような状況を回避するために、まずは現状を把握し、適切に対処したい。
 住宅の中でも劣化の進行が著しく早いと言われるのが、常に紫外線や雨風などにさらされる外壁。「こまめに点検を行い、その都度補修を行うことが住宅を長持ちさせるコツです」(日本住宅工事管理協会)。そこで、まずは外壁を確認したい。


ひび割れ
 劣化現象として最も多く報告されるのが、自宅の外壁や、床下などによく見られるひび割れ。原因としては、地震やコンクリートの乾燥収縮、地盤沈下、車や電車などの振動によって起こるという。修繕方法としては、軽度のひび割れについては、該当箇所にシール材を注入し、内部への雨水などの侵入を防ぐ「シール工法」を用いるという。注入するシール材は複数の種類があり、ひび割れの幅や深さに応じて材料を選択する。シール材は通販サイトやホームセンターでも売っており、専門的な技能を持っていなくとも手入れすることができる。中重度のひび割れについては、業者に頼むことをお勧めする。


白い水あと
 壁面に水が染み出たような白いあとが浮き出る場合がある。これは、コンクリート内部に侵入した水分が蒸発する際に石灰分などの可溶成分とともに表面に染み出て起こる現象。コンクリートに水が侵入した証拠なので、建物自体の強度の低下など、ほかの重大な現象を引き起こす可能性が考えられるという。壁面がひび割れることで雨水が侵入し、それにより起こるそうだ。白い水あとは弱酸性の酸で洗浄することができる。


白亜化現象(チョーキング)
 壁面を触れると、白い粉のようなものが付くことがある。これは「白亜化現象(チョーキング)」と呼ばれる現象で、劣化が進んだサイン。原因は紫外線や雨による塗膜の劣化、立地に応じた耐候性のある塗料を使用していないことがあげられる。修繕には外壁を塗り替える必要が出てくるだろう。


 このように、外壁の修繕については数十万、数百万の出費になることも。この出費を予防するためにも、適切な手入れを継続したい。次のページでは、自分でできるお掃除方法を専門家に聞いた。


株式会社高齢者住宅新聞社
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